プライスターの災害支援についての想い

プライスターの災害支援についての想い

わたしたちは2018年8月6日、広島県呉市の天応地区にいました。

雲ひとつない晴れた青空と深い緑が美しい山々が広がる海沿いの街は風が吹き抜けるたびに下水の匂いが立ち込め土埃が舞い上がり、ボロボロに損壊した車がいくつも道端に転がっていて、たくさんの家が泥に埋もれ、窓が割れ、瓦が剥がれ落ち、破壊されていました。

その頃には、わたしたちの暮らす関東では西日本豪雨災害のニュースはもうほとんど聞かなくなり、現場に立ち入るまでは目の前に広がっている光景を想像すら出来ておらず、豪雨によって天応地区と広島県とそして西日本の各地で同じような状態に陥っている街がたくさんあることを初めて知ったのです。

そして、「きっと自分の身には起こらないだろう」と無責任に考えていた自分にゾッとするほど、自然災害は突然に、誰に対しても、容赦なく猛威を振るうということも初めて実感したのです。

広島県呉市に訪れることになったきっかけは、支援金を現地へ直接届けるためでした。

2018年7月、
西日本の各地で豪雨災害が発生していることをニュースで知ったとき、なにか出来ることはないかと考え、水や食料などの物資を送ったのですが、運搬経路が遮断されており物が届くまでには日数を要し、また、何が必要なのかもテレビの報道からは分からず、ネット上の情報も不確かで「支援をしたい」という気持ちだけが空回りしていました。

そんなときに広島県に住む方から現場の今の状況や必要な物資の話を直接伺う事ができ、「送金をして現地の方に必要な物を購入していただく」という方法が一番の支援になると知り、すぐに送金を行うとともに、得た最新の情報をSNSで共有したり、支援の呼びかけを行いました。

その結果、約105万円もの支援金を集めることができ、集めた支援金は送金と手渡しのふたつの方法で呉市の方々へ届けることとなったのです。

すぐに送金を行うことでスピード感ある支援と、手渡しすることでの無駄のない着実な支援を行うことができました。

そして、建物内に2mの土砂が流れ込んだ幼稚園も、1年でこのように復興を遂げています。


(2018年8月6日)


(2019年7月7日)

土埃に埋まり、酷い状態の車がたくさん並んでいた道路も、とてもきれいなりました。


(2018年8月6日)


(2019年7月7日)

これらの経験からわたしたちは、

  • 正確かつ最新の情報を集めること
  • 現地の方が本当に必要としている支援を行うこと
  • 支援を継続させていくこと

以上の3つが、自然災害に対してとても大切なのだと学びました。

正確かつ最新の情報を集めるにはまず現地の方の「声」を集めることが一番で、それらに耳を傾けることで「本当に必要なものを本当に必要としている方へ届ける」ことができます。

そして、西日本豪雨災害への支援では、賛同してくださった方々の力を継続的に集めることでわたしたちだけでは行うことができないほどの支援を実現することができました。

プライスターは2022年8月現在で、約10,000名様を超える方にご利用いただいています。

日本各地にお住まいのユーザー様との繋がりがあることで、どこかで大きな自然災害が発生したときには正確な情報を集め、そして、本当に必要とされているものを知り、最新の情報を発信し共有することで、わたしたちだけでは叶えられないことでも力をひとつに集めることで実現できると思っています。

わたしたち株式会社カプセルZは、Webサービスを運営する会社としてだけでなく、「プライスター」というサービスを介して人と人との繋がりを創り出し、プライスターに携わってくださった方の人生を変えたいとすら思っています。

今、この文章を読んでくださっているあなたが困っているときには、すぐに助けになれるように。そして、あなたが誰かを助けたいと思ったときには、一緒になって助けることができるように。

これからも、わたしたちに行えることを考え、ひとつずつ実現をさせていきたいと思っています。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。今後ともどうぞ、プライスターをよろしくお願いいたします。

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